
まろ眉とは?整え方やメイク術を眉毛サロンが解説
眉の自己処理をしすぎると、眉山や眉尻が極端に薄く、眉頭だけが強調されたまろ眉になってしまうことがあります。まろ眉は、「感情を表現する」といった眉の役割を果たせなくなり、無表情に見えたり不自然に見えたりする可能性があるため注意が必要です。
ただ、まろ眉から一般的な眉に戻すのは難しいため、「まろ眉を直すためのアイブロウメイクアップ術が知りたい」「まろ眉の状態から普通の眉に見せるための描き方がわからない」といった人も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、まろ眉の人におすすめの眉の整え方・描き方・カット方法を解説します。そもそもまろ眉とは何なのか、直し方のポイントなども紹介するので、まろ眉になってしまって困っている人はぜひ参考にしてみてください。

監修者
アナスタシア ミアレ
アイブロウトリートメントのパイオニアブランド
眉だけに特化し、その人の魅力を最大限に引き出していくアイブロウトリートメントのパイオニアブランド「アナスタシア ミアレ」。独自の理論と技術で、その人が本来もつ美しさを呼び覚まし、眉の可能性を確実に広げています。

執筆者
美眉総研編集部
眉に関するトレンドや眉で美しくなるための情報を発信するスペシャルサイト。さまざまなコンテンツで、眉からはじまる美の可能性を見い出します。「アナスタシア ミアレ」で培われた専門的な知見を活かして、コンテンツを制作中。
目次
そもそもまろ眉とは?

まろ眉とは、眉頭だけが強調され、眉山や眉尻の辺りの毛が薄いすっぴん眉のことを指す言葉です。平安時代の貴族の間で流行したとされる丸い眉に似ていることから、麻呂眉(まろ眉)と呼ばれています。
まろ眉が与えやすい印象

まろ眉は、喜怒哀楽のない無感情な印象を与えてしまう可能性があります。眉毛には表情を表現する役割がありますが、眉山・眉尻あたりの毛がないまろ眉ではその機能を十分に果たせません。普通の表情や笑顔であっても、「感情がわからない」「怖い」といった印象を持たれやすい点には注意が必要です。
また、まろ眉は眉の横幅が極端に短いため、顔の余白が広く見えます。顔の余白の不自然な広さは、バランスが崩れて見えたり、顔が大きく見えたりしてしまう原因です。
個性的な印象やコミカルなイメージを持たせるために意図してまろ眉にするのも悪くはありませんが、基本的には自分の顔に似合う理想的な眉毛に整えることをおすすめします。
まろ眉になる原因は自己処理のしすぎや遺伝
まろ眉になる原因のひとつに、自己処理のしすぎが考えられます。眉毛のセルフカットなどをしすぎると、眉山や眉尻がどんどんなくなり、結果的にまろ眉のような形になってしまいます。一度自己処理をしたら次の毛が生えてくるまで待つなど、適切な自己処理の頻度を意識することが大切です。
遺伝によって生まれつきまろ眉に近い形の人もいますが、いずれにせよ適切な手入れとアイブロウメイクアップを行えば、自分の顔に似合う理想的な眉毛を目指せますよ。
まろ眉の状態から目指しやすい眉毛の形は?

まろ眉だからといって、目指せる眉毛が限定されるわけではありません。薄くなってしまった眉山や眉尻の毛が生えてくれば、アーチ眉や平行眉などいろいろな眉毛を目指せるでしょう。
ただし、まろ眉になる前の自眉の形によって、似合いやすい眉・似合わせにくい眉がある点には注意が必要です。たとえば、自眉が三角眉やつり眉など角度のある眉毛の場合、角度のない平行眉は似合わせにくいケースがあります。どの眉を目指すか迷ったら、いろいろな顔・自眉に合わせやすく流行り廃りのないアーチ眉を目指してみてください。
まろ眉から理想の眉に!整えるときのポイント
まろ眉から理想の眉を目指すためには、できるだけ自眉を減らさずに整えることが重要です。薄くなっている眉山や眉尻の毛が生えてくるのを待ちつつ、眉毛の位置・形・濃淡などを整えましょう。
描いた眉を長時間維持できる眉ティントを使う方法もありますが、ミスをすると修正しにくいのが難点です。少し時間と手間がかかりますが、じっくりすっぴん眉を整える方法をおすすめします。きれいなすっぴん眉の整え方は次の記事でも解説しているので、ぜひチェックしてみてください。
眉毛をベストな位置に整えるために眉頭の場所をチェック
理想的な眉毛の位置は、顔の横幅と縦幅の比率で決定します。縦横ともに眉頭の場所が基準になるため、まろ眉の状態でも比率をチェックできますよ。スマホで自分の顔を撮影し、写真加工アプリなどのグリッド線を引いてみましょう。
横の生え際から反対の生え際までの間を顔の横幅とすると、顔の横幅は眉間の幅の5倍がベストな長さです。眉間の幅を基準に、顔を横に5分割できるかチェックしましょう。
眉間の幅が狭すぎる場合、まろ眉の眉頭周辺の産毛を処理したり、形を整えたりといった調整が必要です。反対に眉間が広すぎる場合は、眉頭の自己処理もしすぎている可能性があります。眉山・眉尻と同様に、眉頭にも毛が生えてくるのも待ちましょう。
<顔の横幅のベストな比率>
顔の横幅=眉間の幅×5
額の生え際から顎先までの長さを顔の縦幅とすると、顔の縦幅は額の生え際から眉頭の下までの長さの3倍がベストな長さです。顔の縦幅をグリッド線で3分割し、額の生え際から眉頭の下までの長さを基準に3分割できるかチェックしてください。
まろ眉になる過程で眉頭の上側・下側を削りすぎると、縦幅のバランスが崩れるケースがあります。横幅と同じく、眉頭の形を整えて縦幅のバランスを整えましょう。
<顔の縦幅のベストな比率>
顔の縦幅=額の生え際から眉頭までの長さ×3
理想的な眉毛の形へ!まろ眉の場合は眉山と眉尻の形に注目

眉毛には本来、眉頭・眉山・眉尻の3つのパートがあります。まろ眉の場合、とくに薄くなりすぎている眉山と眉尻の形をきれいに整えるのがポイントです。
眉頭は鼻から眉毛下の骨にかけて、カーブが始まる場所に作ります。まろ眉でも眉頭は残っていることが多いものの、眉頭は顔全体のバランスを左右するため、位置や形を慎重に見極めましょう。
眉山は、顔の正面から側面に落ちる手前に作ります。まろ眉の場合、眉山が顔の内側に寄りすぎていたり、薄すぎて眉山がなかったりするケースが一般的です。眉毛の中で一番高い位置に眉山を作り、立体感のある眉毛に整えましょう。
眉尻は、上唇中央から目尻を繋いだ延長線上がベストな位置です。眉頭よりも高い位置に眉尻がくるようにしましょう。まろ眉の場合、大きく描き足す必要があるケースが多いため、眉尻のあるべき位置をしっかり確認しておいてください。
なお、顔は眉頭から眉山が正面として認識されます。眉頭から眉山への距離が長いとやや大きめの顔、短いとパーツが中心に集まったような顔に捉えられます。
左右で差がある眉骨の形や、顔の側面の角度などを意識した調節も大切です。例えば、正面から見た顔の横幅は、顔の側面の角度が急だと短く、逆に角度が緩やかだと長く見えます。横幅が狭い顔に長い眉を描くと浮いて見えてしまうため、顔の特徴に合わせて眉毛を整えましょう。
眉の太さは目の縦幅に合わせる!まろ眉で眉尻側がないときは生えてくるのを待つ

眉の太さは、目の縦幅の2分の1〜3分の2ほどが目安です。眉頭が最も太く、眉尻にかけてだんだん細くなるように整えると自然な眉に仕上がります。まろ眉は、眉山から眉尻にかけての毛がない場合もあるため、アイブロウメイクアップで描き足しつつ生えてくるのを待ちましょう。
まろ眉から理想の濃淡に整える!黒目の上あたりを一番濃くする

眉の濃淡は、黒目の上あたりが一番濃く、眉頭・眉尻はやや薄い状態がナチュラルなバランスです。まろ眉を直すには、すっぴん眉の位置や形を整えたうえで、この濃淡のバランスに調整する必要があります。メイクアップの際は、自然な濃淡のバランスを活かしつつ、眉尻を少しだけ濃くすると立体感のある綺麗な眉に仕上がりますよ。
まろ眉の色は髪色やパーソナルカラーを基準に整える
すっぴん眉を整えてまろ眉から脱却したら、眉色の付け方にも注目しましょう。
眉の色は、髪色との相性を考慮して決めるのがおすすめです。髪色よりもワントーン淡い色にすると、垢抜けた自然な仕上がりになります。パーソナルカラーを考えた眉色の決め方も可能です。イエローベースの人にはオレンジ系や黄色系、ブルーベースの人には赤系のブラウンが似合う傾向があります。
黒髪に似合う眉色については、以下の記事をチェックしてみてください。
▶︎黒髪に合う眉毛の色は?濃さやパーソナルカラーごとの色などを眉毛サロンが解説
自眉の毛流れを活かしつつ軽いタッチでメイクアップする

自眉が小さいまろ眉のアイブロウメイクアップにおいても、自眉の毛流れを活かすことを意識しましょう。アイブロウペンシルやパウダーで眉を描くときは、軽いタッチで描くのもポイントです。最後にぼかしを入れるように整えると、綺麗なナチュラル眉に仕上がるでしょう。
まろ眉向け!理想的な眉毛の整え方・描き方・カットの方法
まろ眉の人向けの理想的な眉毛の整え方・描き方・カットの方法をチェックしましょう。なお、まろ眉を直すにはすっぴん眉を整える必要がありますが、すっぴん眉を整える前に理想的なアイブロウメイクアップを行います。
眉毛が生えている箇所にフェイスパウダーをのせる
まず、アイブロウメイクアップをする前に眉毛が生えている箇所にフェイスパウダーをのせましょう。本来の位置に眉山・眉尻がないまろ眉の場合、生えている箇所よりも広い範囲にフェイスパウダーをのせてもOKです。フェイスパウダーで汗や皮脂をとってサラサラにしておくことで、眉を描きやすくなります。
眉毛をスクリューブラシでブラッシングする

次に、眉をスクリューブラシでブラッシングしましょう。基本的には自眉の毛流れに沿って横に流せばOKですが、眉頭はやや上方向に流しながら次第に横に流していき、眉尻あたりは斜め下にブラシを動かすとナチュラルな毛流れを活かせますよ。眉尻がないまろ眉の場合、眉頭周辺の毛流れを整えてください。
アイブロウペンシルでまろ眉から足りない部分の眉を描く

続いて、アイブロウペンシルで眉の形を描きます。まろ眉の場合、小さな自眉を理想的な眉に見せるために、大きく描き足す必要がある工程です。眉毛が生えていない場所であっても、ためらわず眉を描き足しましょう。
まず、眉下のラインを引いたあと、眉尻から眉山に向かってラインを描きます。眉山に角度をつけて、眉山から眉頭に向かってラインを引きましょう。眉上のラインは、眉下のラインと平行になるようにするのがポイントです。
眉の形と位置は、以下のポイントを参考に描いてみてください。
<理想的な眉の形に整えるためのポイント>
- 眉頭を一番太くして眉尻にかけてだんだん細くなるようにする
- 眉山を一番高くして立体感を出す
- 眉の太さは目の縦幅の2分の1〜3分の2程度にする
<理想的な眉の位置に整えるためのポイント>
- 眉頭は小鼻の真上
- 眉山は黒目の外側と目尻の間
- 眉尻は眉頭以上の高さ
- 長めの眉の眉尻は小鼻と目尻を結んだラインの延長線上
- 短めの眉の眉尻は口角と目尻を結んだラインの延長線上
このとき、アイブロウペンシルは真ん中より後ろ側を持ち、力まずに使うのがポイントです。指に力を入れるのではなく、手首を軸にしてペンを動かしましょう。軽いタッチで描いた方が、ナチュラルに眉毛の輪郭を描けますよ。アイブロウペンシルは、水・汗に強く落ちにくいペンシルがおすすめです。
アイブロウパウダーで隙間を埋める!毛のある部分とない部分の濃淡の差に注意

眉の輪郭を描いたら、眉山から眉尻、眉頭の順にアイブロウパウダーで隙間を埋めていきましょう。まろ眉の場合、毛のある眉頭と毛がない眉山・眉尻とで濃淡のバランスが崩れないように注意してください。輪郭のラインをぼかすようにするのがナチュラルに仕上げるためのポイントです。
パウダーを馴染ませるのに使うアイブロウブラシも、後ろの方を軽くつまむように持ちましょう。アイブロウペンシルと同じく、力まずに軽いタッチで使うのがナチュラル眉の描き方のコツです。
アイブロウジェルで毛流れを固定する

眉全体が描けたら、アイブロウジェルで毛流れを固定します。まろ眉の場合、毛流れを固定するのは主に眉頭です。眉頭に立体感が出るように立ち上げ、眉尻に向かって毛流れを整えていきましょう。眉毛が硬めの人は、眉尻から眉頭へ流れに逆らうようにジェルを乗せるのもありです。
眉マスカラで眉に色を付ける!毛がない部分にはペンシルやパウダーで色付けを

眉に色をつけるためには眉マスカラを使いますが、眉山・眉尻に毛がないまろ眉の場合、眉マスカラでは色がのりにくいケースがほとんどです。その場合、目指したい色のアイブロウペンシルやアイブロウパウダーを使いましょう。
眉マスカラを使う場合は、毛流れに逆らう方向に動かして眉全体に色をつけてください。次に、毛流れに沿った方向に眉マスカラを動かして仕上げます。
眉色は髪色よりもワントーン明るくすると、ナチュラルに仕上がります。イエローベースの肌にはオレンジ系や黄色系のブラウンの眉色、ブルーベースの肌には赤系のブラウンの眉色がよく似合いますよ。
眉メイクからはみ出た余分な眉毛を除去する
アイブロウメイクアップができたら、メイクからはみ出た眉毛をカットします。まろ眉の場合は、主に眉頭部分の手入れが必要なケースがあるでしょう。眉バサミを使って、毛先から徐々にカットしてください。
不要な毛をカットできたら、眉毛全体の長さと量を調整しましょう。コームで眉毛を下から持ち上げ、眉毛の上の輪郭に合わせます。コームからはみ出た眉毛は他よりも長い毛なので、その毛だけをカットしましょう。まろ眉の場合、長さ・量の調整も主に眉頭に対して行います。
このとき、眉毛全体で長さが一律になるようにカットするのはNGです。眉毛の長さを一律に揃えてしまうと、ナチュラル感がなくなりのっぺりとした印象の眉になってしまうため注意してください。
またほとんどの場合で、眉メイクからはみ出た毛をカットするだけでも十分に自然で素敵な雰囲気に仕上がります。長さを調節するよりも、自然な眉毛をどのように活かすかをまず検討しましょう。すでに毛が少ないまろ眉の場合は、あまりカットをせず全体の毛が生えてくるのを待つのが無難です。
目指す眉の形別!まろ眉からの整え方のポイント
まろ眉の状態からでも、アーチ眉・直線平行眉・キリリ眉といったさまざまな形の眉が目指せます。顔の形との相性や、周囲にどんな印象を与えたいのかによって、目指す眉の形を決めましょう。眉の形別の整え方のポイントは次の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
▶︎ 眉毛の整え方/描き方/カット方法を眉毛サロンが解説!顔の形や濃さごとにも紹介
まろ眉の整え方に関するよくある質問
まろ眉の整え方に関するよくある質問とその回答を紹介します。
男性のまろ眉の整え方は?
まろ眉の基本的な整え方は、男性も女性も同じです。薄くなっている部分が生えてくるのを待ち、眉毛の位置・形・濃淡などをポイントに沿って整えましょう。なお、メンズ眉の整え方については次の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
▶︎メンズ眉の整え方やカット方法を眉毛サロンが解説!顔の形や濃さごとにも紹介
まろ眉を自分で整える自信がないときはどうすればいい?
自分でまろ眉を整えるのが難しいときは、眉毛サロンに行ってみましょう。眉毛サロンには、眉毛を整えてくれるだけでなく、眉レッスンとして整え方やメイクアップ術をレクチャーしてくれるところもあります。うまく眉毛を描けずに困っている人は、眉毛サロンの眉レッスンを受けてみてください。
アナスタシア ミアレでも、眉レッスン「パーソナルトレーナーレッスン」を提供しています。骨格・筋肉・フェイスバランスなどを考慮した「あなただけの眉」に整える方法を学べるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
▶︎アナスタシアミアレの眉レッスンとは?施術内容や料金、実施店舗などを紹介!
まろ眉にしたい場合はどうすればいい?
コスプレなどでまろ眉にしたいときは、眉消し用のコンシーラーや眉隠しシールを使うとよいでしょう。眉山や眉尻を剃ればまろ眉になりますが、すぐには元に戻せなくなるためおすすめできません。
まろ眉から理想的な眉毛に整えたいならアナスタシア ミアレがおすすめ

本記事では、まろ眉から理想的な眉毛に直すための整え方・描き方・カット方法などを解説しました。自眉が小さくなりすぎているまろ眉を直すには、まず薄くなっている部分の毛が生えてくるのを待つことが重要です。自眉が生え揃ってくれば、いろいろな形の眉毛に整えられますよ。
とはいえ、眉毛は客観視するのが難しいパーツです。例えば、右眉を手入れするときは右目に焦点があってしまうため、正面からのバランスで整えられません。遠くから引いて全体を捉えようとすると、細かい部分がよく見えず上手に整えるのが難しくなってしまいます。
眉毛を整えるときには、立体的に生えている眉毛を、正面・斜め・横などさまざまな角度から見極める必要があります。誰かの眉を真似しても、自分にぴったりの眉にはなりません。だからこそ、プロによるその人に合ったアイブロウメイクアップのポイントの見極めが大事です。
眉毛サロンANASTASIA MARAY(アナスタシア ミアレ)では、自眉を最大限生かし、骨格・筋肉・フェイスバランスや毛質・毛の生え方などを考慮した眉の整え方・描き方をレクチャーしています。また、アナスタシア ミアレでは初回限定キャンペーンも実施しております。自分に合った眉の整え方を知りたい方は、ぜひお近くのサロンにご相談ください。
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