
眉毛の剃り方とは?メンズ/女性の正しい剃り方を眉毛サロンが解説
眉毛の形や太さが気になるときは、シェーバーを使って眉毛を剃れば綺麗に整えることができます。眉ハサミや毛抜きを使うよりも、広範囲の眉毛を効率的に処理できるのが特徴です。
一方、シェーバーを使って綺麗に眉毛を剃るのは難易度が高く、「正しい眉毛の剃り方を知りたい」「眉毛の下側・上側を剃るコツを知りたい」といった声が多く上がっています。
そこで本記事では、眉毛の正しい剃り方について解説します。初心者にも簡単な眉毛の整え方や、剃らずに理想的な眉毛に整える方法も紹介するので、自分に似合う綺麗な眉毛を目指したい人はぜひ参考にしてみてください。

目次
大前提!眉毛はあまり剃らないほうがいい

眉毛の形や太さが気になるとき、どうしても眉毛を剃りたくなってしまいますが、大前提として、眉毛はあまり剃らないほうがいいといえます。眉毛は顔の骨格やその上の筋肉に沿って生えており、剃り方を間違えると、表情の動きと連動しない不自然な眉毛になってしまうリスクが高いためです。
また、眉毛は一度剃ると元どおりに生えてくるまでに時間がかかります。誤って必要な眉毛を剃ってしまうと、すぐにはやり直せないのも注意点です。
基本的には、可能な限り自眉を活かして綺麗に整えるのが、自分に似合う理想的な眉毛を実現するための近道です。剃るとしても、眉周りの産毛を剃る程度にとどめておくことをおすすめします。
眉毛の剃り方の前に知っておきたい理想的な眉毛を整えるためのポイント
眉毛の剃り方の前に、理想的な眉毛に整えるためのポイントをチェックしておきましょう。眉毛は、位置・形・太さ・濃淡などをベストな状態にすることが大切です。
顔の横幅・縦幅の比率から眉毛を理想的な位置に!

眉毛の理想的な位置は、顔の横幅・縦幅との比率で決まります。顔を撮影した写真に加工アプリなどでグリッド線を引き、横幅・縦幅の比率をチェックしてみましょう。
まず、「顔の横の生え際から反対側の生え際までの間」を顔の横幅とすると、顔の横幅は眉間の幅の5倍がベストな長さです。眉毛が繋がって見える場合や、眉間が狭く見える場合は、眉間の産毛を処理する必要があります。ただし、産毛が広範囲にわたって生えている場合を除き、剃るよりも抜いたり切ったりしたほうがミスしにくいでしょう。
<顔の横幅のベストな比率>
顔の横幅=眉間の幅×5
次に、「額の生え際から顎先までの長さ」を顔の縦幅とすると、顔の縦幅は額の生え際から眉頭の下までの長さの3倍がベストな長さです。比率からズレている場合は、眉頭周りの産毛を処理するなどして整えるとよいでしょう。
<顔の縦幅のベストな比率>
顔の縦幅=額の生え際から眉頭までの長さ×3
眉頭・眉山・眉尻の場所を整えて理想的な眉毛の形へ

眉毛の形は、眉頭・眉山・眉尻の3つのパートの場所によって決まります。それぞれが適切な場所にくるように整えることが大切です。ただし、余計な産毛が多い場合を除き、剃るよりも切ったり抜いたりしたほうがミスのリスクを抑えられます。
眉頭は鼻から眉毛下の骨にかけて、カーブが始まる場所に作りましょう。眉頭の位置は、顔全体のバランスを左右する重要なポイントです。しっかり正しい場所に眉頭がくるように調整しましょう。
眉山は、顔の正面から側面に落ちる手前がベストな場所です。眉の中では一番高い位置に眉山がくるようにしましょう。眉山が低いと立体感が物足りない印象になってしまうため、少しでも眉頭より高くなるように作るのがポイントです。
眉尻は、上唇の中央から目尻を繋いだ延長線上に作りましょう。眉尻は眉頭より高い位置にするのがポイントです。
顔は、眉頭から眉山が正面として認識されます。眉頭から眉山への距離が長いとやや大きめの顔、短いとパーツが中心に集まったような顔に捉えられます。
左右で差がある眉骨の形や、顔の側面の角度などを意識した調節も大切です。例えば、正面から見た顔の横幅は、顔の側面の角度が急だと短く、逆に角度が緩やかだと長く見えます。横幅が狭い顔に長い眉を描くと浮いて見えてしまうため、顔の特徴に合わせて眉毛を整えましょう。
太さは目の縦幅に合わせて!太さ調整は剃らないほうがいい

理想的な眉毛の太さの目安は、目の縦幅の2分の1〜3分の2ほどです。眉頭を一番太くし、眉尻に向かってだんだん細くなっていくように調整すると自然に仕上がります。太さを調整する際、眉下や眉上のラインに沿って剃ると、大きく形が変わってしまうため要注意です。一度理想的な眉毛の形を描いたうえで、余分な毛を抜いたり切ったりする方法をおすすめします。
眉毛の濃淡を理想的なバランスに

眉毛の濃淡も重要です。黒目の上あたりを一番濃くし、眉頭は薄く、眉尻はやや濃くなるように整えると、ナチュラルな眉毛に仕上がります。濃淡の調整も、剃るのではなく抜いたり切ったりする方法がおすすめです。
眉毛の色は、髪色との組み合わせで決めるのが基本です。髪色よりもワントーン明るい色にすると、垢抜けた印象に仕上がりますよ。パーソナルカラーに合わせて眉色を決めるのもよいでしょう。なお、黒髪に合う眉毛の色については以下の記事も参考にしてみてください。
▶︎黒髪に合う眉毛の色は?濃さやパーソナルカラーごとの色などを眉毛サロンが解説
眉毛を剃るのに必要なもの
フェイスパウダー
フェイスパウダーは、アイブロウメイクアップ前に眉毛周辺をサラサラにするために使います。普段使っているものがあれば、それで問題ありません。
スクリューブラシ

スクリューブラシは、眉毛の毛流れを整えるために必要なアイテムです。理想的な眉毛に整える際は、まずスクリューブラシで毛流れを整えましょう。自眉とメイクを馴染ませるときにも使います。
アイブロウペンシル

アイブロウペンシルは、眉毛を描くときに欠かせない道具です。理想的な眉毛の形を描くときに、アイブロウペンシルを使います。眉毛と同じ太さで描けて、本物の毛のような自然な質感に仕上がるものを選びましょう。
アイブロウパウダー

アイブロウパウダーは、眉毛の中でもとくに産毛に近い柔らかい毛を表現する場合に使います。まずアイブロウパウダーで下地を作ってから、アイブロウペンシルで太い毛を追加するようなイメージです。
コーム
コームは、毛流れを整えたり眉毛に立体感を出したりするのに使うアイテムです。長い眉だけをカットしたいときにも使います。
眉ハサミ

眉用ハサミは、眉毛のカットに欠かせない道具です。理想の形の眉毛に仕上げるためには、狙った毛を1本ずつカットできる眉用ハサミをおすすめします。刃先が薄い眉専用のハサミなら、ピンポイントに根本の毛だけのカットも可能です。基本的に眉毛のセルフケアでは、剃るよりもカットすることのほうが多いため、シェーバーよりも先に用意しましょう。
フェイス用シェーバー
フェイス用シェーバーは、余分な眉毛を除去するときに使います。余分な毛をカットするのには眉用ハサミを使いますが、処理すべき産毛が多いときはシェーバーのほうが効率的です。コーム付きのものや丸洗いできる防水仕様のものもあるため、使いやすいものを選びましょう。
初心者でも簡単!眉毛の剃り方・カットの方法
眉毛を剃る際は、必ずアイブロウメイクアップをしてから行いましょう。メイクをせずに眉毛を剃ると、必要な毛まで剃ってしまうリスクがあるため要注意です。
ここでは、初めてでも簡単にできる眉毛の整え方・剃り方・カットの方法を解説します。アイブロウメイクアップ術を含むより詳細な手順については以下の記事で解説しているので、気になる場合はぜひチェックしてみてください。
▶︎アイブロウとは?意味やメイクアップ術を眉毛サロンが解説!
眉毛がある箇所にフェイスパウダーをのせてスクリューブラシで毛流れを整える

まずは眉毛が生えている箇所にフェイスパウダーをのせ、汗や皮脂をとってサラサラにしましょう。続いてスクリューブラシを持ち、眉毛の毛流れを整えます。ブラシを眉毛が生えている方向に動かすと、自然な毛流れを活かすことが可能です。
アイブロウメイクアップで理想的な眉毛を整える

毛流れが整ったら、アイブロウペンシルを使って理想的な眉毛の形を描きます。眉下のラインを引いたら、眉尻から眉山に向かってラインを描きましょう。眉山に角度をつけて、眉頭に向かってラインを引きます。この際、眉下と眉上のラインが平行になるように描くと綺麗に仕上がりますよ。
眉毛の位置や形については、以下のポイントもチェックしておきましょう。
<理想的な眉の形に整えるためのポイント>
- 眉頭を一番太くして眉尻にかけてだんだん細くなるようにする
- 眉山を一番高くして立体感を出す
- 眉の太さは目の縦幅の2分の1〜3分の2程度にする
<理想的な眉の位置に整えるためのポイント>
- 眉頭は小鼻の真上
- 眉山は黒目の外側と目尻の間
- 眉尻は眉頭以上の高さ
- 長めの眉の眉尻は小鼻と目尻を結んだラインの延長線上
- 短めの眉の眉尻は口角と目尻を結んだラインの延長線上
理想的な眉毛の輪郭が描けたら、アイブロウパウダーで隙間になっている箇所を埋めていきます。アイブロウペンシルで描いた眉毛の輪郭をぼかすようにするのがポイントです。
アイブロウペンシルやアイブロウパウダーを使うときは、ペンやブラシの真ん中よりも後ろ側を持ち、力まずに使いましょう。指に力を入れるのではなく、手首を軸にしてペンを動かしてみてください。
メイクからはみ出た余分な毛をカットする

アイブロウメイクアップが完了したら、理想的な眉毛からはみ出ている眉毛・産毛をカットします。眉ハサミで毛先から徐々にカットしていきましょう。いきなりシェーバーを使うのではなく、ハサミで丁寧に処理したほうがミスのリスクを抑えられます。
不要な毛をカットできたら、眉毛全体の長さと量を調整しましょう。コームで眉毛を下から持ち上げ、眉毛の上の輪郭に合わせます。コームからはみ出た眉毛は他よりも長い毛なので、その毛だけをカットしましょう。
このとき、眉毛全体で長さが一律になるようにカットするのはNGです。眉毛の長さを一律に揃えてしまうと、ナチュラル感がなくなりのっぺりとした印象の眉になってしまいます。またほとんどの場合で、眉メイクからはみ出た毛をカットするだけでも十分に素敵な雰囲気に仕上がります。
カットしきれなかった細かい眉毛をシェーバーで剃る
最後に眉ハサミでカットしきれなかった細かい毛があれば、シェーバーで剃りましょう。眉毛の上と下とで剃り方のポイントが異なる点には注意してください。
眉毛の上部分の剃り方のポイント

眉毛の上部分を剃る場合は、眉毛の上側2〜3mmくらいを目安にシェーバーで剃ります。アイブロウメイクアップでせっかく作った理想的な眉毛の形を崩さないように注意してください。顔全体の色ムラを抑えるために、額の産毛も同じように剃るのがポイントです。
眉毛の下部分の剃り方のポイント

眉毛の下部分を剃る際は、肌を外側に引っ張ってフラットにしてからシェーバーを当てるとうまく剃れます。剃りにくいところは、毛の向きに逆らうようにシェーバーを動かしましょう。
眉毛の特徴別!剃り方・カットのコツ
濃い眉毛・太い眉毛は、整え方にコツがあります。眉毛が濃い人や太い人は、以下のポイントを抑えて整えてみてください。
眉毛が濃い人は剃るのではなくカットを
眉毛が濃い人は、まずコームを眉毛に当てて濃い部分をカットしましょう。濃淡のバランスを整えるだけでも、綺麗な眉毛に仕上がりますよ。毛抜きなどで間引く方法もありますが、自分で間引くのは難易度が高く、スカスカになってしまいやすいので要注意です。眉毛が濃いからといって、眉毛全体を剃るのも避けましょう。
眉毛が太い人は、まず形を整える
眉毛が太い人は、前述の方法で眉毛の形を整えるのが大切です。理想的な形を知らずにいきなり剃るとミスしやすいため注意してください。カットしたり剃ったりするのは、アイブロウメイクアップで描いた理想的な眉毛からはみ出た毛だけにしましょう。
目指す眉毛の形別!剃り方・カットのポイント
眉毛にはアーチ眉・平行眉・キリリ眉などさまざまな形があり、それぞれ整え方・剃り方・カットの方法などが異なります。眉毛の形別の整え方については以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
▶︎眉毛の整え方/描き方/カット方法を眉毛サロンが解説!顔の形や濃さごとにも紹介
眉毛の剃り方に関するよくある質問
眉毛の剃り方に関するよくある質問とその回答を紹介します。
メンズの眉毛の剃り方は?
メンズの眉毛の剃り方も、女性の眉毛の剃り方と基本的には同じです。メンズ眉毛の詳しい整え方については以下の記事で詳しく解説しているので、具体的な手順を確認したい場合はチェックしてみてください。
▶︎メンズ眉の整え方やカット方法を眉毛サロンが解説!顔の形や濃さごとにも紹介
つり眉などから平行眉に整えるための剃り方は?
自眉がつり眉の人が平行眉にすると、骨格や筋肉のつき方を無視するため、やや不自然になってしまいやすい点には要注意です。つり眉の人は、角度をつけすぎないストレート眉や、アーチ眉のほうが自然に仕上がりますよ。平行眉への具体的な整え方については、以下の記事を参考にしてみてください。
▶︎平行眉の整え方&描き方を眉毛サロンが解説!アーチ眉やつり眉の場合も紹介
剃りすぎた眉毛の描き方は?
眉毛を剃りすぎてしまった際は、アイブロウメイクアップで描き足しましょう。方法は前述の整え方と同様で、アイブロウペンシルで理想的な形を描いたあと、アイブロウパウダーで隙間を埋めます。剃りすぎた範囲が広い場合は、アイブロウライナーで1本ずつ描き足すとナチュラルに仕上がるでしょう。
全剃りして眉毛がないときの描き方は?
眉毛を全剃りしてしまい、まったく眉毛がないときは、アイブロウライナーで1本ずつ描き足すのがポイントです。詳しくは以下の記事で解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
左右非対称の眉毛の剃り方は?
位置・形・濃淡が左右非対称の眉毛は、それぞれを理想的な眉毛に整えることで直せます。具体的な整え方・描き方・剃り方については、以下の記事を参考にしてみてください。
▶︎左右非対称な眉毛の直し方!整え方や描き方を眉毛サロンが解説
眉毛と目を近づけるための剃り方は?
眉毛と目を近く見せるための調整で、眉毛を剃る必要はありません。メイクを工夫する場合は、眉毛の下側を太く描いたり、アイメイクで陰影をつけることで、眉毛と目を近く見せることができます。詳しくは以下の記事で解説しているので、あわせてチェックしてみてください。
▶︎目と眉の距離を近づける方法や広い原因を眉毛サロンが解説!
眉毛は毎日剃るべき?
産毛が気になる箇所がある場合でも、毎日眉毛を剃る必要はありません。髪の毛と同じように、眉毛にも毛周期があります。個人差はありますが、3週間〜1か月を目安に気になる箇所をセルフケアするとよいでしょう。
眉毛を自分で剃るのが不安なときは?
正しい眉毛の剃り方がわからない場合は、ぜひ眉毛サロンの眉レッスンを利用してみてください。眉毛サロンには、眉毛を整えてくれるだけでなく、眉レッスンとして整え方やメイクアップ術をレクチャーしてくれるところもあります。うまく眉毛を剃れずに困っている人は、眉毛サロンの眉レッスンを受けてみてください。
アナスタシア ミアレでも、眉レッスン「パーソナルトレーナーレッスン」を提供しています。骨格・筋肉・フェイスバランスなどを考慮した「あなただけの眉」に整える方法を学べるので、ぜひチェックしてみてくださいね。
▶︎アナスタシアミアレの眉レッスンとは?施術内容や料金、実施店舗などを紹介!
理想的な眉毛に整えたいならアナスタシアミアレがおすすめ

本記事では、適切な眉毛の剃り方について解説しました。前提として、ミスのリスクが高いため、眉毛はあまり剃らないほうが無難です。アイブロウメイクアップで理想的な眉毛に整えたあと、メイクからはみ出た毛をカットするだけで、ナチュラルな眉毛に仕上げられますよ。
とはいえ、眉毛は客観視するのが難しいパーツです。例えば、右眉を手入れするときは右目に焦点があってしまうため、正面からのバランスで整えられません。遠くから引いて全体を捉えようとすると、細かい部分がよく見えず上手に整えるのが難しくなってしまいます。
眉毛を整えるときには、立体的に生えている眉毛を、正面・斜め・横などさまざまな角度から見極める必要があります。誰かの眉を真似しても、自分にぴったりの眉にはなりません。だからこそ、プロによるその人に合ったアイブロウメイクアップのポイントの見極めが大事です。
眉毛サロンANASTASIA MIARAY(アナスタシア ミアレ)では、自眉を最大限生かし、骨格・筋肉・フェイスバランスや毛質・毛の生え方などを考慮した眉毛の整え方・描き方をレクチャーしています。また、アナスタシア ミアレでは初回限定キャンペーンも実施しております。自分に合った眉の整え方を知りたい方は、ぜひお近くのサロンにご相談ください。
