美容師免許が活かせる仕事は?資格や経験が役立つ転職先を解説

美容師免許は、美容に関する知識やスキルを持つことを証明する国家資格です。美容師免許は美容師だけでなく、さまざまな仕事に活かすことができます。

とはいえ、美容師免許といえば美容師のイメージが強いこともあり、「美容師資格を活かせる転職先を知りたい」「美容師以外にどんな選択肢があるのか知りたい」といった方も多いのではないでしょうか。

そこで本記事では、美容師免許が活かせる仕事について解説します。美容師からの転職を目指す際のポイントや活動の流れも紹介するので、転職を検討中の方はぜひ参考にしてみてください。

美容師免許があれば美容師以外への仕事への転職もできる

美容師免許を取ったからといって、美容師として働かなければならないわけではありません。美容に関する一定の知識とスキルを持つことを証明する国家資格である美容師免許があれば、同じ美容系の仕事を中心にさまざまな仕事への転職が見込めます

美容系の仕事のなかには、美容師以外にも美容師免許がなければできない仕事がいくつもあります。美容師免許を持っているということは、美容師以外の仕事への転職であっても活かすことが可能です。

美容師から別の仕事への転職は珍しくない

近年では、昔よりも転職自体が一般的なものになってきています。美容師も同様で、美容師以外の仕事への転職を目指すケースは珍しくありません。転職理由はほかの業界同様、給与・休みなどの福利厚生面の充実やライフワークバランスなどさまざまです。

とはいえ、「美容専門学校に2〜3年通い、国家資格試験に合格して取得した美容師免許を無駄にするのは…」と思っている方も多いでしょう。そんな方には、美容師免許を活かせるほかの仕事への転職がおすすめです。

美容師免許を活かせる仕事12選

ここでは、美容師免許を活かせる仕事を12種類紹介します。なお、紹介する仕事を美容師免許の要否で分類すると、以下のとおりです。

美容師免許必須の仕事

  • 美容師
  • アイリスト
  • アイブロウリスト
  • ヘアメイクアップアーティスト
  • 訪問美容師
  • カラーリスト

美容師免許必須ではない仕事

  • ウィッグアドバイザー
  • エステティシャン
  • 美容部員
  • 美容ディーラー
  • ネイリスト
  • 着付師

美容師

美容師の主な仕事内容は、カットやカラー、パーマなどの施術に加えて、シャンプーやブロー、接客など多岐にわたります。美容師として働くには美容師免許が必須です。

サロンに勤務するのが一般的で、、営業時間はサロンによってさまざまです。土日祝日に勤務することが多いものの、希望休がとれるサロンも多くなってきています。繁忙期には残業が発生することもあります。

年収は経験や地域によって異なりますが、スタイリストであればおおよそ300万円〜400万円が目安です(参考:求人ボックス)。給与条件改善などを目的に転職を目指すのであれば、同じ美容師で条件のよいところを探すのもよいでしょう。

アイリスト

アイリストは、まつ毛エクステンションやまつ毛パーマなど、目元の施術を専門に行う職業です。美容師免許の取得がなければ、アイリストになることはできません。

施術内容は細かく繊細な作業が多く、1人のお客さまの対応時間は長くなる傾向があります。勤務先はサロンが中心で、シフト制を採用している店舗では早番・遅番が分かれているのが一般的です。土日勤務が中心ですが、希望休が通りやすいサロンもあります。

年収相場は300万円前後からのスタートが多く、勤務するサロンや、技術力・指名の多さによって収入に差が出る場合があります。

アイブロウリスト

アイブロウリストは、眉毛の形成やスタイリングを専門に行う職業です。アイブロウリストになるには、必須資格として美容師免許が求められます。

主な業務は、眉毛のカットやワックス脱毛、眉毛の形成、スタイリングなどです。顔全体の印象を大きく左右する眉毛を扱うため、繊細な技術が求められます。

アイブロウ専門サロンで勤務するケースが多く、美容室の一角での勤務もあります。アイリストと同様にシフト制での勤務が一般的です。週休2日制を導入している企業も多く、勤務時間や休みの融通が利く場合があります。

年収は勤務するサロンによって異なりますが、300万円前後からのスタートが主流です。経験や技術力に応じて昇格がある場合などは、給与が上がるサロンもあります。

ヘアメイクアップアーティスト

ヘアメイクアップアーティストは、テレビ・雑誌・ブライダルなど多様な現場で、モデルや一般客のヘアセットやメイクを担当する仕事です。美容師免許がなければ就くことはできません。

仕事内容はシーンによって異なり、早朝からの撮影や、長時間に及ぶイベント同行などもあります。不規則な勤務時間になりがちで、平日の休みが不定期になる場合もあるでしょう。体力的にもハードな場面はありますが、ほかの仕事とは異なるやりがいを感じる仕事でもあります。

年収相場は350万円前後です(参考:求人ボックス)。経験年数や担当する現場の規模によって変動します。

訪問美容師

訪問美容師は、美容室に来ることが難しい高齢者や体が不自由な方の元を訪れて、美容サービスを提供する仕事です。美容師免許は必須で、カットやシャンプー、スタイリングなど通常のサロン業務と同様の施術を行います。

ベッド上での施術や限られた設備での対応など、現場に応じた柔軟な対応が求められます。勤務時間は日中が中心で、介護施設や病院に訪問するケースが多いため、早朝や深夜の勤務はほとんどありません。休日は比較的取得しやすく、定時での退勤が可能な職場もあります。

年収は250万円〜400万円ほどが相場です(参考:求人ボックス)。勤務形態や対応する件数などに応じて収入が変わります。

カラーリスト

カラーリストは、ヘアカラーの施術や薬剤の選定を専門とする技術者です。カラーリストになるためには、美容師免許が必須資格として求められます。

仕事内容は、髪質や希望に応じたカラー提案、カラー剤の調合、塗布から仕上げまでを担当し、髪のダメージケアなども求められます。美容室での勤務が基本で、ほかのスタイリストと連携して施術にあたることが多いため、1日の仕事量は比較的安定しています。カラーの放置時間なども活用しやすく、業務のスケジューリングがしやすい傾向があります。

年収相場は350万円前後からのスタートが一般的です(参考:求人ボックス)。指名顧客の有無や店舗の規模に左右されます。

ウィッグアドバイザー

ウィッグアドバイザーは、医療用やファッション用のウィッグを提案・販売する職業です。特に必要な資格はありませんが、美容師免許があるとカットやスタイリングを行えるため、顧客対応の幅が広がります。

仕事内容は、ウィッグの選定・フィッティング・使用方法の説明・アフターケアなどで、丁寧な接客力が求められます。百貨店や専門店、クリニック併設の売り場での勤務が多く、営業時間も比較的一定しており、シフト制での勤務が一般的です。休みも取りやすく、繁忙期以外は残業も少ない傾向にあります。

年収相場は250万円〜450万円程度です(参考:求人ボックス)。

エステティシャン

エスティシャンは、フェイシャルエステやボディトリートメントを通じて、美容とリラクゼーションを提供する専門職です。必須資格はありませんが、知識を身につけたり信頼性を高めたりするために、民間資格を取得しておくのもよいでしょう。

仕事内容は、カウンセリングから施術、アフターケアまでを一貫して担当し、リピート顧客の獲得が重要です。勤務先はエステサロンやホテルスパなどで、予約制の職場であれば業務量は比較的コントロールしやすいでしょう。ただし、繁忙期には1日あたりの施術数が多くなり、体力的に負担がかかることもあります。

年収相場は300万円〜400万円程度とされています(参考:求人ボックス)。

美容部員

美容部員は、百貨店や化粧品ブランドのカウンターで、化粧品の販売やメイクアップのアドバイスを行う職業です。特別な資格は必要ありませんが、メイクやスキンケアの知識が求められ、美容師免許があれば活かせる可能性があります。

仕事内容は、接客・商品説明・実演・売上管理などです。勤務時間は商業施設の営業時間に準じており、シフト制で早番・遅番に分かれているのが一般的です。土日祝日の勤務が中心ですが、有給休暇の取得や希望休の申請が可能な企業もあります。

年収相場は300万円前後からのスタートが一般的です(参考:求人ボックス)。販売成績や役職などによって変動する場合があります。

美容ディーラー

美容ディーラーは、美容室に向けてシャンプーやカラー剤、業務用機材などを提案・販売する営業職です。特別な資格は不要ですが、美容業界への理解が求められるため、美容師免許や美容室での実務経験を活かせるでしょう。

担当エリア内の美容室を定期的に訪問し、商品の紹介や導入サポート、新商品の案内などを行います。基本的に日勤で、営業先のサロンの営業時間に合わせて訪問するため、夜遅くなることは少ない傾向にあります。土日休みの企業も多く、平日に働き週末を休む一般的なオフィスワークに近い働き方が可能です。

年収相場は300万円〜400万円前後とされています(参考:indeed)。

ネイリスト

ネイリストは、爪のケアやアートを通じて手元の美しさを演出する職業です。民間資格を取得していると就職に有利に働く可能性があります。

仕事内容は、甘皮処理やジェルネイル、ネイルアートの施術が中心で、顧客の要望に合わせたデザインの提案力が求められます。サロンでの勤務が一般的で、予約制を導入しているところが多いため、労働時間の管理は比較的しやすい一方、土日や祝日の勤務は避けられません。1日の施術件数は2〜6名程度で、時期によって仕事量に波があるのが特徴です。

年収相場は350万円〜400万円程度とされています(参考:求人ボックス)。リピーターの数やサロンが設定している単価に応じて変動する場合があります。

着付師

着付師は、成人式や結婚式などの特別な日に和装を美しく着せる専門職です。着付け技能士という国家資格が求められます。また、着付けと同時にヘアスタイリングなどを行う場合は、美容師免許も必要です。

仕事内容は、振袖や訪問着、留袖などの和装の着付けと着崩れの防止、所作のサポートなどが含まれます。式典当日の朝早くから仕事が始まることが多く、とくに成人式や卒業式シーズンには短期間で集中した勤務が発生します。平日の勤務は少なめで、閑散期には業務量が減少することもあるでしょう。

年収相場は200万円〜350万円程度です(参考:求人ボックス)。ただし、収入は繁忙期の働き方によって変動します。

美容系以外に美容師免許が役立つ職種

美容系以外に美容師免許が役立つ職種としては、営業職が挙げられます。とくにサロンでの接客経験がある場合は、カウンセリングなどを通して学んだ接客スキルを営業活動に活かすことが可能です。美容系以外の業界での営業職への転職を目指す場合は、美容師免許よりもサロンでの実務経験をアピールするとよいでしょう。

美容師免許を活かせる仕事への転職で重視されるスキル

美容師免許を活かせる仕事への転職で重視される4つのスキルを紹介します。

接客スキル

まず1つ目は、接客スキルです。美容師免許を活かせる仕事には、お客さまと直接対話をするものが多いため、サロンなどでの実務で培った営業スキルが活用できます。「カウンセリングではこんな姿勢を意識している」「お客さまや同僚からこんな高評価をいただいた」など、営業スキルの高さを意識しましょう。

美容に関する専門知識・スキル

美容系の仕事に転職するのであれば、美容に関する専門知識やスキルも重要です。とくに、美容師・アイリスト・アイブロウリストなど、お客さまの施術を行う仕事に転職する場合、専門知識やスキルが豊富だと即戦力として期待されるでしょう。

専門知識・スキルをアピールするためには、これまで行ってきた施術の種類や担当したお客さまの数、得意な施術などを伝えると効果的です。アピールできる専門知識やスキルが少ない場合は、学習意欲や就職後の目標などを熱く語ると好印象を与えられる可能性があります。

体力や忍耐力

働き方改革が進む昨今においても、体力や忍耐力は重要なポイントです。とくに美容師やアイリストなど細かい施術をする職業や、営業職のように粘り強さが必要な仕事への転職を目指す場合は、重要視される可能性があります。

体力や忍耐力をアピールする場合には、前職での経験などを語るとよいでしょう。「1日何名のお客さまに施術をしていた」「クレームにも真摯な姿勢で対応してお客さまに納得いただいた」など、具体的なエピソードが用意できるとベストです。

マネジメント能力

店長やマネージャー候補としての転職には、マネジメント能力のアピールが必要です。多くのスタッフをまとめたり、顧客管理をしたりする職場では、マネジメント能力が求められます。すでに管理職としての実務経験がある場合は、サロンの規模や管理職としての心構えなどを語ると効果的です。

美容師免許を活かした仕事への転職を成功させるポイント

美容師免許を活かした仕事への転職を成功させるポイントを3つ紹介します。

転職先が求める人材像を理解しておく

まずは、転職を目指す職場が求める人材像の理解を深めましょう。これらは、採用ページなどに記載されているのが一般的です。求める人材像にマッチしていないと内定は望めないため、よく理解したうえで、応募書類の作成や面接に活用してください。

前向きな志望動機をアピールする

応募書類や面接では、志望動機のアピールがとくに重要です。「なぜここに転職したいのか」「どんな働き方をしたいのか」などを積極的に伝えましょう。志望動機をまとめる際は、その職場の求める人材像にマッチするかどうかもチェックしてください。

志望動機は前向きなものがベターです。美容師からの転職の際にやってしまいがちなのが、前の職場への愚痴や不満が多くなってしまうケースです。あくまでも次の職場で実現したいことや学びたいスキル・知識など、ポジティブなものにしましょう。

活かせる経験やスキルをアピールする

前職の経験や身につけたスキルを活かせるのであれば、積極的にアピールしましょう。美容師としての専門知識・スキルはもちろん、接客スキルやマネジメント力なども評価される可能性があります。

実務経験をアピールするのであれば、具体的な数字を示せると効果的です。「何人の施術経験がある」「何名の指名を獲得した」など、自身の実務経験を整理しておきましょう。前職の退職理由なども訊かれる可能性が高いため、事前に回答を準備しておいてください。

アピールできる経験やスキルが少ない場合は、仕事に対する心構えを語りましょう。また、直接は関係のない経験・スキルが評価される可能性もあるため、何かしらの実務経験がある場合は、アピールの準備をしておくことをおすすめします。

美容師免許を活かせる仕事へ転職する流れ

美容師免許を活かせる仕事へ転職する流れを解説します。

転職先の仕事をリサーチする

まずは転職先の仕事をリサーチします。希望する仕事内容・給与・働き方などから、転職先を選びましょう。転職サイトや転職エージェントを活用するとスムーズです。

とくに転職エージェントでは、専任アドバイザーが転職先探しから応募書類作成、面接対策までさまざまなサポートを受けられます。はじめての転職で不安なことがあれば、転職エージェントの利用も検討してみてください。

希望の転職先へ応募する

希望の転職先が見つかったら、応募書類を作成して送付しましょう。応募書類では、志望動機や経歴・スキルなどをしっかりアピールします。

面接を受ける

書類選考を通過したら次は面接です。面接では、質問に対してその場で受け答えをする必要があるため、事前準備が重要です。志望動機や前職の退職理由、転職後の目標などよくある質問についてはしっかり回答を用意しておきましょう。

内定をもらって入社手続きを行う

無事内定をもらったら入社手続きを行います。転職先からの案内に従い、手続きや準備を進めましょう。

美容師免許を活かせる仕事に関するよくある質問

美容師免許を活かせる仕事に関するよくある質問とその回答を紹介します。

美容師免許がなければできない仕事は?

美容師免許がなければできない仕事は、美容師・アイリスト・アイブロウリストなどが挙げられます。主にお客さまの髪・まつ毛・眉毛に触れる仕事には、美容師免許が必要です。

美容系で一番稼げる仕事は?

同じ業態でも会社やサロンによって給与は変わるため、一番稼げる仕事は一概にはいえません。ただ、スキルアップによる昇給・昇格がある会社であれば、それらの制度がないところと比べると給与が上がりやすいといえます。

眉毛サロン「アナスタシア ミアレ」でアイブロウ プロフェッショナルとして働きませんか?

アナスタシア ミアレとは?

2004年に日本1号店をオープンして以来、全国に展開する眉専門サロンです。一人ひとり異なる骨格・筋肉・フェイスバランスを見極め、自眉を最大限に活かして「その人らしさ」がもっとも際立つ眉を提案。

“眉こそが、美しさの根幹”という信念のもと、独自の理論と技術で未来の可能性を広げてきました。モデルやタレント、文化人など多彩な著名人も顧客に抱える、アイブロウトリートメントのパイオニアブランドです。

・入社後のステップとサポート

入社後は約3〜4週間の集中研修からスタート。接客マナー、製品知識、そしてアナスタシア ミアレ独自の理論と技術を体系的に学びます。研修中は会社が手配するモニター様への施術で実践力を磨くため、アイブロウ経験ゼロでも安心。店舗配属後も先輩スタッフがマンツーマンでフォローし、現場デビュー後の疑問や不安を丁寧に解消します。

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アイブロウ施術の経験は問いません。未経験はもちろん、ブランクがある方や第二新卒の方も歓迎します。アナスタシア ミアレが磨き続けた独自の理論から専門スキルを身につけ、キャリアの幅を大きく広げましょう。

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